最近の原宿ファッションレディース事情
かつて「デコラ系」や「ロリータ」といった強烈なストリートカルチャーで世界を驚かせた原宿ですが、現在の原宿ファッションは「多様なカルチャーがさらに複雑にミックスされ、グローバル化した街」へと進化しています。
現在の原宿で特に際立っている「4つの人気事情」を紐解きます。
1. 「Y2K・ネオギャル」から「バレエコア」への進化
2000年代レトロ(Y2K)のトレンドは依然として根強いですが、現在はそこに「バレエコア(Balletcore)」や「コケット(Coquette)」といった、リボンやレース、フリル、レッグウォーマーを多用したガーリーなスタイルが融合しています。
- 特徴: 厚底サンダルやボリュームのあるスニーカーに、あえて甘めのチュールスカートやタイトなストリート系トップスを合わせるような、緩急のあるコーディネートが主流です。
2. 「ジェンダーレス・モード」の台頭
ラフォーレ原宿などを中心に、性別の枠にとらわれない「ジェンダーレス(エイジレス)」なスタイルが定着しています。
- 注目ブランド: ヨウジヤマモトのDNAを継ぐ『Ground Y』や、独特なクリアソールで原宿の足元を席巻しているフットウェアブランド『grounds(グラウンズ)』などが人気です。オーバーサイズ、変形シルエット、モノトーンをベースにした、個性的でありながら洗練されたモードストリートが支持されています。
3. 「海外発トレンド」のリアル店舗への大行列
ネットやSNSで話題になった海外発のブランドが、原宿にリアル店舗を構えて一大ムーブメントを起こしています。
- 象徴的な存在: カリフォルニア発の『Brandy Melville(ブランディー・メルビル)』などが若者の間で爆発的な人気を誇り、オープン以降、シンプルでありながら絶妙にトレンドを押さえたアイテムを求めて連日行列ができています。ZARAなどのファストファッションを独自の感性で着こなす若者も目立ちます。
4. 独自の「ヴィンテージ・古着カルチャー」の再定義
下北沢や高円寺とは一線を画す、原宿ならではの「エッジの効いた古着」が再評価されています。
- スタイル: 単にレトロな服を着るのではなく、ハイブランドのヴィンテージコートに、ストリートブランドのTシャツやプチプラ(WEGOやスピンズなど)の小物をミックスするような「異素材・異ジャンルのMIX感」が原宿のリアルなストリートスナップの主役です。
現在の原宿を象徴するキーワード:『SNS映えの裏にある“一点モノ”へのこだわり』 TikTokやInstagramで映えるキャッチーなビジュアル(鮮やかな色使いや極端なシルエット)が重視される一方で、「周りと絶対に被りたくない」という心理から、限定コラボアイテムや一点モノの古着、リメイク品への熱量が非常に高くなっています。
インバウンド(外国人観光客)の波も完全に復活し、彼らが持ち込む海外のストリート感と、日本独自のカルチャーが混ざり合うことで、原宿は今まさに「世界で最もカオスで面白いファッションの実験場」であり続けています。
原宿のファッショントレンドについて、さらに詳しく見ていきますか?
現在の原宿で人気のスニーカーや足元トレンド
●現在の原宿の足元トレンドは、ただ「厚底でスタイルアップする」という段階を超え、「近未来的なテック感」か「甘いバレエコアの融合」かという、両極端かつ非常に面白い進化を遂げています。
いまリアルに原宿のストリートを席巻している「3大トレンド」と、象徴的な「5つの人気ブランド」をご紹介します。
2026年・原宿の足元3大トレンド
- トレンド①:サイバー&近未来系テック(SFライクな立体ソール) 今最も原宿らしいのが、宇宙船やデジタルアートを彷彿とさせる、有機的・近未来的な変形ソールです。クリア素材やメタリックカラー(シルバーやネオン)を組み合わせた「足元が主役」のスタイルがモードストリート派に絶大な人気です。
- トレンド②:バレエコア・メリージェーン(甘×辛のニュースタイル) リボンやレース、細いストラップがついた「バレエシューズ」や「メリージェーン」のディテールを、あえてゴツめのスニーカーソールや厚底にドッキングしたデザインです。ルーズソックスやレッグウォーマーと合わせるのが現在の王道です。
- トレンド③:ロープロファイル(薄底・レトロランニング)の逆襲 厚底が一大勢力である一方、アディダスの「サンバ(SAMBA)」やプーマの「スピードキャット」に代表される、地面に近い薄底(ロープロファイル)のスタイリッシュなスニーカーを履きこなす層も急増。Y2Kのタイトなシルエットに合わせて足元を華奢に見せるのが計算されたストリート感を生んでいます。
いま原宿で絶大な支持を集める5大ブランド
1. grounds(グラウンズ)
現在の原宿モード・ジェンダーレススタイルの足元といえば、絶対に外せないのが日本のシューズブランド『grounds』です。裏原宿エリアにフラッグシップストア(grounds STORE 003)を構え、原宿のカルチャーと完全にシンクロしています。
- アイコン: まるで液体の塊を踏んでいるような「ジュエリー(JEWELRY)」シリーズや、ランニングシューズに着想を得た「ジョグ(JOG)」シリーズ。
- 今ココが人気: 最近はクリアソールだけでなく、メタリックな輝きの「クローム」シリーズや、約9cmの厚底にデジタルプリントを施したマットなソールの新作がストリートを圧倒しています。
2. OLD ORDER(オールドオーダー)
アジア発のスニーカーブランドで、原宿エリアに2店舗目をオープンするなど勢いが止まらない最注目株です。
- アイコン: ボリューム感あふれるファットなシルエットの「Turbo GT」。
- 今ココが人気: メタリック素材や近未来的なフォルムが特徴で、スケータースタイルやサイバー感のあるストリートファッションにど真ん中で刺さっています。限定モデルの争奪戦が起きるほど熱量が高いブランドです。
3. Salomon(サロモン)
ゴープコア(アウトドア要素を街着に落とし込むスタイル)の文脈から火がつき、いまや原宿の定番ハイテク枠として定着しました。
- アイコン: 「XT-6」や、メタリックなシルバーパーツを効かせた「XT-ウィスパー」。
- 今ココが人気: デザイナーズブランドとのコラボをきっかけにファッション感度の高い層へ浸透。ゴアテックスなどのガチな機能性と、モードな服にも馴染むスタイリッシュな配色(特にシルバーやテック系カラー)が絶妙なバランスです。
4. BUBBLES(バブルス) / YOSUKE(ヨースケ)
原宿独自のガーリーカルチャー(地雷系・サブカル系)や、現在の「コケット・バレエコア」を支えるツートップです。
- BUBBLES: 7cm〜13cm以上の圧倒的な高さを誇りながら、海外の女の子のような可愛いローファーやブーツが揃います。
- YOSUKE: 「厚底の代名詞」とも言える老舗。10cm以上のハイソールスニーカーでも、エアー入りで驚くほど軽いのが特徴です。プチプラ服とも合わせやすく、スタイルアップの鉄板として原宿ガールズの足元を支え続けています。
5. MARY QUANT × PUBLUX(マリークワント×パブリュクス)などのコラボ系
いまSNSで「一目惚れで買った」「文句なしに可愛すぎる」と大バズりしているのが、ストリートブランドとフェミンなディテールが融合した「厚底バレエスニーカー(メリージェーンスニーカー)」です。
- 特徴: カジュアルなスニーカーのソールに、マリークワントのアイコンであるデイジーやクロスコード(リボンのような編み上げ)を配した、まさに「バレエコア」の象徴的な足元として、原宿のカジュアル派から甘め派まで広く取り入れられています。
コーディネートのワンポイント: groundsやOLD ORDERのような主役級の厚底には、あえてシンプルなルーズシルエットのボトムを被せるのが今っぽいです。逆にバレエコア系スニーカーには、シアーなソックスやタイトなレッグウォーマーを合わせて、足元のレイヤード(重ね着)を楽しむのが原宿流です。
原宿を代表する注目セレクトショップの特色
現在の原宿ファッションシーンは、従来の「裏原宿ストリート」や「モード」に加え、韓国・アジア発の圧倒的トレンドクオリティと、EC発ブランドのリアル体験空間が交差し、急激なアップデートを迎えています。
いま原宿に行くなら絶対にチェックすべき、シーンを牽引する大注目のショップやブランドをジャンル別にご紹介します。
1. 韓国発・最前線ストリート&ミニマルの旗艦店
■ Matin Kim(マーティンキム)東京フラッグシップストア
2026年4月に神宮前(キャットストリート付近)にオープンしたばかりの、いま最も熱い、ブランド初となる2フロア構成の単独旗艦店です。
- ショップの特徴: トレンド感あふれるルーズなシルエットに、フレンチシックやパンキッシュな要素を落とし込んだソウル発のブランド。メタルパーツをあしらったバッグや財布、アイコニックなロゴTシャツは原宿でもマストアイテム化しています。
- ここが注目: 商業施設内ではなく初の路面店(フラッグシップ)のため、空間そのものがブランドの世界観で満たされています。原宿店限定アイテムの展開や体験型イベントも実施されています。
■ MUCENT(ムセント)ラフォーレ原宿店
2026年2月にラフォーレ原宿4Fに日本初出店を果たした、韓国の人気ミニマルコンセプトブランド。
- ショップの特徴: モノトーンやアースカラーをベースにした、洗練された美しいシルエットが特徴。ディテールにひねりを効かせたジェンダーレスなデザインが多く、原宿の「綺麗めモード・ストリート」を好む層から圧倒的な支持を集めています。
2. 次世代のカルチャーを発信する「体験型」複合ショップ
■ BUZZWIT原宿(バズウィット ハラジュク)
ラフォーレ原宿の4.5Fに2026年3月にオープンした、Z世代のトレンドを濃縮した超話題の巨大複合リアルショップです。
- ショップの特徴: SNSやECを中心に爆発的人気を誇る「apres jour(アプレジュール)」「kutir(クティール)」「sedacle(セダクル)」など、40以上のEC専業ブランドを抱えるBUZZWIT初のリアル店舗です。
- ここが注目: 店内にはメリーゴーランドやボクシングリングなどの、常識破りでフォトジェニックな什器がカオスに配置されています。「ネットで見ていたあの服」を実際に手に取り、ミックスして試着できる体験型スポットとして連日大盛況です。
3. エッジの効いた“ジェンダーレス&パンク”の雄
■ Never mind the XU(ネバーマインド ザ エックスユー)
原宿のサブカル・サイバースタイルを長年牽引してきた新鋭セレクトショップが、2026年2月にラフォーレ原宿内で拡張リニューアルオープン。
- ショップの特徴: “ジェンダーレス ミニマルパンク”を掲げ、アジアやヨーロッパからエッジの効いた新鋭ブランドをハイセンスにセレクトしています。
- ここが注目: 拡張によってさらにパワーアップし、現在のトレンドである「サイバーテック」や「地雷・サブカルMIX」を表現するための最重要拠点となっています。
4. ハイエンド・ストリートの未来
■ NUBIAN HARAJUKU(ヌビアン 原宿)
原宿のハイエンド・ストリート、ラグジュアリー・ストリートシーンにおいて、依然として絶対的なカルチャー発信地であり続けるトップセレクトショップ。
- ショップの特徴: 世界中の新鋭デザイナーズブランドから、入手困難な限定コラボ、スニーカーまでを独自の審美眼でコレクション。
- ここが注目: 常に最先端のストリートモードが揃い、国内外のアーティストやクリエイター、ファッショニスタが東京で必ず立ち寄る場所として君臨しています。
💡 もうひとつ、近々行くなら外せないトピック: ストリートカルチャーのカリスマ・NIGO氏が手がける**「HUMAN MADE TOKYO」**が、2026年8〜9月頃に原宿・神宮前(約595㎡の大型旗艦店)にオープンを予定しています。この夏から秋にかけて、原宿のストリートシーンはさらに熱い盛り上がりを見せること間違いなしです。
気になるショップをいくつか回るだけでも、いまの東京・原宿の「リアルな熱量」を肌で感じることができます。
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