ネットショップを始めるには?



ネットショップ(ネット販売・EC)は、実店舗に比べて低コストで始められ、日本全国・世界中の顧客を対象にできる魅力的なビジネスです。

立ち上げから運営までの全体像を分かりやすくまとめました。

ネットショップ作成の主な手法

販売手法は大きく分けて「モール型」「自社EC(ASP型)」の2種類があります。

方式代表的なサービスメリットデメリットこんな人におすすめ
モール型楽天市場, Yahoo!ショッピング, Amazon最初から集客力がある・信頼性が高い出店料・手数料が高い・価格競争になりやすい集客に不安がある初心者・既にある程度有名な商品
自社EC(無料ASP)BASE, STORES, Shopify(※有料)デザイン自由度が高い・手数料が安い集客を自力で行う必要があるSNSの発信力がある・ブランディング重視・コストを抑えたい

出店までの5ステップ

1. コンセプト・取扱商品の決定(ターゲット層や販売価格の設定)
   ↓
2. 法律・手続きの確認(特定商取引法に基づく表記、必要な許認可の取得)
   ↓
3. 出店プラットフォームの選定・ショップ構築(デザイン、商品登録)
   ↓
4. 決済・配送手段の準備(クレジットカード決済、配送業者との契約)
   ↓
5. オープン・集客開始(SNS運用、Web広告、SEO対策)
   ↓

注意すべき主な法律・許認可

ネット販売を行う際は、法律を守る必要があります。

  • 特定商取引法に基づく表記(必須)運営者名、連絡先、販売価格、返品条件などを明確に表示する義務があります(※個人の場合はプラットフォームによって住所の非表示設定が可能な場合もあります)。
  • 取扱商品に応じた許認可
    • 中古品・古着: 古物商許可(警察署)
    • 食品・自家製スイーツ: 食品衛生法に基づく営業許可(保健所)
    • 酒類: 通信販売酒類小売業免許(税務署)
    • 化粧品・医薬品: 薬機法(旧薬事法)の遵守

ネットショップ成功の鍵(集客・運営)

  • SNSの活用(Instagram / TikTok / X)自社ECの場合は待っているだけでは人が来ません。製作過程や商品の魅力を画像・動画で継続発信することが不可欠です。
  • 商品写真と商品説明の工夫実物を手に取れないため、自然光での撮影、拡大写真、サイズ感や素材感が伝わる詳細な説明文が購入率を左右します。


主要3サービス比較表

サービス月額費用決済手数料(目安)おすすめの規模・特徴
BASE無料(スタンダード)
16,580円〜/月(グロース)
6.6% + 40円/件(無料)
2.9%(有料)
初心者・個人ブランド
初期費用・固定費ゼロで始めやすく、スマホだけで開設可能な手軽さが強み。
STORES無料(フリー)
3,300円/月(スタンダード)
5.5%(無料)
3.6%(有料)
コスト重視・実店舗連携
無料プランの手数料が他より低め。POSレジ連携など実店舗との相性も良い。
Shopify$25/月〜(ベーシック)
※無料プランなし
3.4%(国内カード)
※取引手数料0円(Shopify Payments利用時)
本格運用・将来の拡大・越境EC
機能拡張アプリが豊富でデザイン自由度が高い。海外販売にも強い。

各サービスの詳細と選び方

1. BASE(ベース)

  • 特徴: スマホアプリからでも直感的にショップが作れる手軽さが最大の魅力。デザインテンプレートや拡張機能(BASE Apps)が充実しています。
  • コスト感: スタンダードプランは「6.6% + 40円」とやや高めですが、固定費はかかりません。月商が50万円を超えてきたら、決済手数料が安くなるグロースプラン(月額16,580円〜)へ変更するとお得になります。

2. STORES(ストアーズ)

  • 特徴: 無料プランでも決済手数料が5.5%と比較的低く設定されているため、粗利率を圧迫しにくいのが特徴です。実店舗向けのキャッシュレス決済や予約システムとの連携に優れています。
  • コスト感: 売上が少ない時期からコストを最小限に抑えたい場合、最も利益を残しやすい選択肢です。

3. Shopify(ショッピファイ)

  • 特徴: 世界シェアNo.1のECプラットフォーム。月額料金はかかりますが、デザイン・機能の拡張性が非常に高く、自社独自のブランド世界観を作り込めます。海外発送や多言語対応も簡単に行えます。
  • コスト感: 月額約$25(約3,500〜4,000円)からの有料利用になりますが、決済手数料自体は低いため、月商15〜20万円を超えてくると無料系サービスよりもトータルコストが安くなります。

選ぶ基準のまとめ

  • 完全無料でリスクなく始めたい・まず1品試したいBASE または STORES
  • 利益率を重視してコストを抑えたいSTORES
  • 将来的に月商数十万円以上を目指す・本格的にブランド化したい・海外にも売りたいShopify


BASE、STORES、Shopifyの3サービスについて、「月商10万円」「50万円」「100万円」のときにかかる費用と手残り金額(手元に残る粗利益のイメージ)をシミュレーションしました。

※シミュレーションは各サービスの最も標準的な固定プラン(無料・月額プラン)を適用し、1注文あたりの平均客単価を5,000円(月商10万=20件、50万=100件、100万=200件)として算出しています。

シミュレーション条件・前提ルール

  1. BASE
    • スタンダード(無料):決済手数料3.6%+40円/件 + サービス利用料3.0%(合計約6.6%+40円)
    • グロース(月額16,580円):決済手数料2.9%のみ(サービス利用料0円)
  2. STORES
    • フリー(無料):決済手数料5.5%
    • スタンダード(月額3,300円):決済手数料3.6%
  3. Shopify
    • Basic(年払月換算 約3,650円/月):国内カード決済手数料 3.55%
    • Grow(年払月換算 約10,100円/月):国内カード決済手数料 3.40%

売上別の費用・手残り金額一覧

1. 月商 10万円 の場合(20件発送)

サービス適用プラン月額費用手数料合計手残り金額
BASEスタンダード(無料)0円7,400円92,600円
STORESフリー(無料)0円5,500円94,500円 ★最高
STORESスタンダード(有料)3,300円3,600円93,100円
ShopifyBasic(有料)約3,650円3,550円92,800円
  • 解説: 月商10万円では固定費(月額費)がかからないSTORES(フリー)の手残りが一番多くなります。

2. 月商 50万円 の場合(100件発送)

サービス適用プラン月額費用手数料合計手残り金額
BASEスタンダード(無料)0円37,000円463,000円
BASEグロース(有料)16,580円14,500円468,920円
STORESフリー(無料)0円27,500円472,500円
STORESスタンダード(有料)3,300円18,000円478,700円 ★最高
ShopifyBasic(有料)約3,650円17,750円478,600円
  • 解説: 売上50万円になると、月額料金を払って手数料率を下げる方がお得になります。特にSTORES(スタンダード)Shopify(Basic)がほぼ同率で手残りのトップに立ちます。またBASEもグロースプランに切り替えた方が手残りが増えます。

3. 月商 100万円 の場合(200件発送)

サービス適用プラン月額費用手数料合計手残り金額
BASEグロース(有料)16,580円29,000円954,420円
STORESスタンダード(有料)3,300円36,000円960,700円 ★最高
ShopifyBasic(有料)約3,650円35,500円960,850円 ★最高
ShopifyGrow(有料)約10,100円34,000円955,900円
  • 解説: 月商100万円規模では、決済手数料率の低いShopifyやSTORES(スタンダード)の手残りが圧倒的に多くなります。

シミュレーションから分かる結論

  1. 月商10〜20万円未満
    • 固定費リスクがないSTORESのフリープランが最も費用対効果が高いです。
  2. 月商30万円〜50万円前後
    • 固定費(月額料金)を支払ってでも決済手数料を抑えた方がお得になる分岐点です。STORESの有料化またはShopifyへの移行がお得になります。
  3. 月商100万円以上
    • ShopifyやSTORESの有料プランがコスト面で最優位になります。特に海外対応やデザインの拡張性を求める場合は、Shopify一択と言えます。




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